「姿勢悪いですか?」
こういう仕事をしていると必ず聞かれることがいくつかあり、
その中でもよく聞かれるのが「姿勢」についてです。
初回の検査時、初対面の人がこちらの職業を知った時などにはもれなく
「猫背って言われるんです。」や「姿勢悪いですか?」など聞かれます。
その時のこちらの答えはほぼ100%の割合で
「悪いです。」と答えます。
というより、答えざるをえません。
一般的に姿勢の良い人をあまり見ないというのもありますが、
先ほどの質問をしてくる方は自分で姿勢が悪いのを認識した上で
確認のために聞いてくることが多いからです。
つまり、なにかしらの症状を感じているからこそ聞いてくるのです。
よくある質問の真意
そして先ほどの質問をしてきた方が次に聞くのが
「どうしたら姿勢が良くなりますか?」です。
ここで難しいのは、こちらがベストだと思う答えは
必ずしも相手の望む答えではない場合がほとんどだということです。
ほとんどの方が、実はこういう質問をしているからです。
「(お金をかけず、努力をせずに)どうしたら姿勢が良くなりますか?」
なのです。
厳しい言い方ですが、
良い姿勢を維持しようという努力をしない限り、良い姿勢は保てません。
つまり、そういう努力を怠ってきた人ほど安易に結果を求めてしまいます。
良い姿勢とは
個人的に良い姿勢とは、
体(関節)に不必要な負担のかからない状態
だと思っています。
不必要に体(関節)に負担がかかってしまっている状態が悪い姿勢です。
立つ、座る、歩くなどの日常の動作においても姿勢が良ければ、負担は大きくかかりません。
自分ごとですが、長時間の乗り物移動の際に背もたれを倒すことはありません。
むしろ倒さない方が楽だと感じています。車の運転時も教習車並みに背もたれが起きています。
日常以外における良い姿勢
スポーツを行う際に良く言われるのが、正しいフォームで行うというものがあります。
正しいフォーム=力を効率的に活用できる体の使い方。と思っています。
それは日常生活にも同じことが言えます。
単純に歩く、しゃがむ、座る、立つなどの日常動作の際もきちんと効率的に
体への負担がない動かし方というものが存在します。
スポーツなどはその延長線上にあるとさえ考えています。
つまり、日常的に良い姿勢で生活できていない人が、スポーツの場において
良いパフォーマンスを発揮することは厳しいと言わざるをえません。
余談ですが、世の中のスポーツ選手の中には変則フォームで行う人もいますが、
良く見ると根本的な部分は”正しいフォーム”であったりします。
変則フォームだと言って、基礎を度外視している人は得てして
能力を発揮できていないパターンが多いです。
まずは意識から
こう考えると効率の良い体の使い方をしている人はそう多くありません。
そもそも、努力もせずに姿勢が良くなるのであれば
最初から姿勢は悪くなってなどいないというのが真実です。
施術やトレーニングを人任せにせず、お金をかけずに独学で
姿勢を良くすることは可能ですが。
努力せずに姿勢が良くなることは不可能です。
日々の積み上げがそのまま体に反映されて今の姿勢/コンディションを作り上げています。
いきなりお金をかけて改善するのも選択肢の一つですが、
まずは自分の生活習慣や行動を見直すことからはじめてはいかがでしょうか?
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